「可愛いから。」









「かわいい?この私が?なわけ」









「あるんだって」











「もし信じられないならメガネ外して生活してみれば?」










「それは無理」






昼休みが終わるチャイムがなり、教室に戻るとやたらチラチラとこちらを見る雷斗と目が合った。






女の子に囲まれてるのにこっちを見るなよ。







女ったらしが?







よく売れたな?













色々と疑問が解けないまま、ハルカの学校生活は想像と違う道を歩いて行った。









それから1週間。2人の姿は見られない。







海外の仕事が入ったらしく、いつも以上に長く感じる。










百香のせいで、意識しちゃうじゃん!








そんなことを思いながらハルカは今日も平和な一日をすごした。









いや、平和な一日が今日で終わりを告げることを誰も知らなかった。








次の日から女子たちの態度は少し冷たくなった。








メガネをプレゼントしてもらったというデマが流れ、また誤解がひとつふえた。











これからどうなっていくのやら。