ゆるゆるのわたしを「…こういう所だよ」となんかぶつぶつ言ってるけど。


今のわたしには。
聞こえない、聞こえない!



「もう、風呂入ってこい」



なぜか疲れたように、わたしに促す翼くん。



そこでようやく思い出す。


…そうだ。



いきなりの雷のせいでこの部屋に戻って来ていたんだった。



本来はもうお風呂、終わってるはずの時間じゃないの。



それなら退散しないとね。



「わかりました!入って来ます!」



今日も、幸せな1日だったなー!






そうルンルンで部屋を出たわたしの後ろで「ほんと、調子狂うんだけど…」と、翼くんが頭を抱えていたなんて知る由もなかった ───。