「ふむふむ。話はわかった!まぁアイツ、あんま顔に出さないからなぁ。でもさ、日菜ちゃんの方からもっと瑠色に聞いてみてもいいと思うけどね」



私の近況を聞き終えると零士くんはそんなことを言い出した。



「え……!?」


「だって、デートとか彼女から提案されて嫌な男はいないよ。いちかに誘われたら、俺もうデレデレしまくりだわ」



もぐもぐといっちゃんのハンバーグを食べる零士くんの頬は完全に緩んでいた。

……なにを想像したのかは知らないけど、鼻の下ものびている。



「まぁ、とにかくさ?もっと日菜から工藤くんのこと誘ってみなよ。いつも日菜は全力で工藤くんが大好きなんだから」


「う、うん……!!」


「クールな王子とはいえ、いきなり誘われたら工藤くんだってドキッ!とするかもしれないよ?」



工藤くんが、ドキッと……?