3日前、確かにそんな名前の飲み物は飲んだかもしれない。


でもここは文芸部の部室だ。


まさか先生が職権を乱用して、私の知らない間に勝手に開けた部室で、コソコソと私物を置き溜めしてるなんて思わないじゃないか。



「期間限定だったのになぁ?」



先生が私にゆっくりと歩み寄る。


貼り付けたような笑顔が私を見つめた。



「…だったら印つけときゃ良かったのに」



無意識に転がり出た言葉は、どうやら先生の逆鱗に触れてしまったらしい。


先生の穏やかな声が一気に冷たさを帯びた。



「へぇ、印」