「ルチア様!?」

「大丈夫か?アイリス」

さすが陛下だわ。
私は、ホッと安心をしていると陛下に
向かって他の忍びが攻撃しようと向かってきた。

「あ、ルチア様。危ない!?」

私は、慌てて叫んだ。
急いで陛下のところに向かおうとした。すると
その前に影近が攻撃をして助けてくれた。

「か、影近……!?」

甲賀の忍びを倒すと影近は、
陛下に背中を向けて剣を構えた。
相手に背中を向けることは、信頼の証だ。

「これで、この前。俺がやったヤツは、
チャラだからな!」

「あぁ、サンキュー。影近」

「ふんっ」

陛下もクスッと笑うと同じように背中を向けた。
私は、驚いたがとても嬉しくなった。
この前まで影近は、陛下の命を狙っていたのに
今は、お互いを助け合っている。

ねぇ、ミア。見ている?
あなたが生きて、この姿を見たら
どんな反応をするのかしら?
きっと待ち望んでいた光景だったかもしれないわね。
すると他の忍びがまた、私を狙ってきた。

「よくも。洸牙を!!」

チッ……仲間か!?
私は、すぐに攻撃に入ろうとしたら
その前にリュウ様が剣で防御をして庇ってくれた。

「リュウ……お義兄様!?」