真っ赤になってつたえると、みんなは悲鳴のような歓声をあげた。



「えーー!よかったじゃん」

「おめでとー!」

「すごい、わらしやるーー!」



わいわい盛り上がる中心に自分がいるなんて。


暖かさに包まれて、うるっとしてしまう。


……こんなに幸せでいいのかな?



「さあ。

何でこうなったのか、はじめのほうからちゃーんと《友達》に説明しなよね?」



それまで黙って聞いていた里奈ちゃんが、わたしに笑いかける。


その言葉にわたしは目を丸くした。


……友達。



「みなさん、わらしなんかが友達でいいんですか…?」



尋ねると、里奈ちゃんはニヤリとした。



「あんた知らないの?

座敷わらしは幸せを運ぶんだよ」



幸せを……運ぶ。



その言葉にじーんとして、わたしは、



「うん!」



笑顔でうなずいた。