「あの……」



わたしが珍しく話し始めると、廉くんは顔を向けてくれる。



「昨日は、ありがとうございました……」



心臓の側のドラえもんを握った。


精一杯の勇気を振り絞ったつもりで。


廉くんは笑った。



「パフェ、すげえうまかったよね」



それにはわたしは目を輝かせて、大きく頷いた。