ケータイ小説 野いちご

5時からはじまる甘い罠。




それから、
廉くんとのスパルタトレーニングの日々は目まぐるしく続いて。







「栞菜、今日は駅前のファッションビル集合、な」


「う……」







「おまえ、筋肉なさすぎ。
バッティングセンター行くからつきあってよ」


「ひいぃ……」







「たこ焼き」


「……ぅ」







「焼肉」


「……」







「カラオケ」


「……」







途中からただ廉くんのやりたいことに付き合わされたと感じたのは気のせいだと信じている………







悲しいかな、髪型は変わったものの見た目や雰囲気が特別変化することはなかった。


こればかりはそんなにすぐに効果は出ないのかもしれない。


けど、とにかく、人と関わってこなかったわたしが、毎日5時、外の世界へ飛び込む。




いつかもっと強くなれる。


弱いはずなのに、
廉くんといると勇気が出るから、


彼は本当に不思議な人。









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