「中島、あのさ...好きです!小学校の時から。付き合って下さい!」
恐る恐る中島の顔を見ると...
む、無表情!?
「返事、期末テストが終わってからでいい?」
期末テスト、1週間後。
「う、うん」
「じゃ」
中島は行ってしまった。
期末テストが終わるまでにあたしにはやらないといけないことがある。

半年前。
あたしは弥生と図書館に行った。
「何年生?」
え、誰。
「中1」
弥生はすんなり答えていた。
そのあと結局仲良くなった。その人は福井孝二。
「愛華ちゃん、付き合おう」
孝二にそう言われて、まあ優しそうな人だからいいかと簡単に「うん」と言ってしまった。
そのあと図書館に行けば会えたから連絡先とかは交換しなかった。
でもここ2、3ヶ月別れ話をしようと図書館に行っても孝二はいない。
中島に告白してあとも毎日の様に図書館に通うがなかなか会えない。
期末テスト最終日になってしまった。

「中島、返事聞かせて」
しばらく黙っていたが
「いいよ」
ん?え?
「じゃあな」
え?どういうこと?
いいよって返事をくれるって言うこと?それとも...
「弥生ー、いいよって言われた」
「は?なにがいいよなの?」
「わかんない」
「もっかい聞いてきなさい!」
弥生に怒られてあたしはもう1回中島の所に行った。
「中島、ごめん。返事聞かせて?」
「だから、いいよ」
あたしが首を傾げていると
「はぁー付き合ってもいいよ」
え!今付き合ってもいいって!
「じゃあ、帰るから」
あたしは夢か現実かわからなくなり、弥生の所に駆け寄った
「中島が、付き合ってもいいよって」
弥生はすごく喜んでいた。飛び跳ねて
「おめでとう!」
と言ってくれた。

でも孝二の事が気がかりでしょうがなかった。

あたし達は2年生になった。
中島とあたし、弥生は同じクラス。
でも中島とは付き合っても付き合う前とはほとんど変わらずあまり話さなかった。
それから3ヶ月が経ち、あたしは中島に孝二の事を話した。別れるって言われるかもしれない。でも中島に隠していることが嫌だった。
中島は
「別れる」
案の定言ってきた。
しょうがないよね。あたしが悪いもん。
「わかっ」
「でも!」
中島があたしの言葉を遮った。
「でも、次の中間テストで150位以内に入れば考え直す」
それってあたしと別れないでいてくれるってことだよね。
「わかった、あたし頑張るから」
そう言ってあたしは帰って机に向かった。
次の日弥生にその事を話すと
「ちょっと中島」