考えてから永遠は携帯を握りしめて連絡はしなかった。



柚葉の合否が聞けないまま、高校でも柚葉の姿を見かけないままあっという間に最後の登校日を迎えてしまった。


翌日に卒業式を控えて永遠は朝早くに柚葉の家のチャイムを鳴らした。
柚葉の母は永遠の姿に驚いていた。
そして
「柚葉~永遠君来たわよ!」
と懐かしい声で柚葉を呼んだ。