ケータイ小説 野いちご

だいさんかくけい


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人混み、太鼓の音、ずらっと並ぶ屋台。
祭りに来たんだなあって実感する。


「二人とも、何食べたい?」


琉唯くんが屋台を見ながら話しかける。


「綿あめ、食べたいかも」


唯吹くんが呟く。


「あっ、私も食べたい!」


唯吹くんに乗って言ってみると、


「じゃー、買いに行くか!」



と琉唯くんが言って、屋台まで歩き始めた。



琉唯くんは私の綿あめを買ってくれた。
自分のを買ってきてないから、と言って、私の綿あめをちぎって食べた時は、少しドキドキしてしまった。



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綿あめやりんご飴を食べて歩いていると、いつの間にか暗くなってきていた。




「もうすぐ花火かなー」


と呟いた。



(、、花火が終わったら帰らなきゃいけないし、今日が終わっちゃうんだなあ、、)


そんなことを考えていると、



「花火が終わったら、公園で線香花火してから帰ろうよ」


と唯吹くんがにこにこして話した。


唯吹くんの笑顔は安心させてくれる。





輝く大輪が何輪も打ち上がった。


それは綺麗で、


とても、



儚かった。






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