『じゃあ、ねぇ、人を撃つのってどんな気持ち?』


『は?』


男の顔色が変わる。


『だって教えてくれないんだもの。斬るのと撃つのでは違うの?同じなの?』


『…ほがなことは、お前は一生知らのうていいことやき。早う帰るぞ』


猫っ毛の男は怒ったように顔をしかめて、少女の腕を掴んで歩き出した。


笠の男も悲しそうな、険しい顔をして横に並ぶ。


少女は見たことのない2人の様子に、閉口してついていくのだった。


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