そんなふうに言われたらなんだか照れてしまう。


「どんなこと話したの?」


身を乗り出して聞いてくる優里亜ちゃんは、なんだか昨日以上に興味津々な様子。


椿くんを生で見たからかなぁ。


「うーん……特に。普通に世間話をしただけだよ」


「世間話~? それだけ? 他になんかないの?」


「あ、でもね、なんか椿くんおごってくれて……」


そこで私が思い出したようにおごってもらったことを話すと、優里亜ちゃんは興奮したように声を上げる。


「えーっ! マジで? 意外と優しいじゃん!」


「うん……。なんかね、話してみたら全然怖くなくて、すごく優しいし、いい人だったよ」


でも実際のところ、椿くんは思ってたほど怖い人じゃなかったし、とても優しかったから、私の中ではだいぶイメージが変わった。


それを話すと優里亜ちゃんはますます嬉しそうに言う。