しばらく歩いてたら

「どうしてそんなテンション低いの?」

と訊いて来たから

「だって…せっかく楽しみにしてたのに見れなかった…」

と泣きそうになっている私に

「ライブはまた観に来れるときに来たらいいよ。」

「うん…」

「今ここにこうして一緒にいるじゃん」

と明るく言う結翔のライブがほんとに見たかったと思ったら涙が溢れてきた。

「泣かないで…」

と優しく言ってくれるから、もっと涙が溢れてきた。

私が泣き止むまで、待っててくれた結翔が愛おしくてたまらかった。