「で、応仁の乱後に現れた領国を統一して支配した大名を戦国大名という。その戦国大名が領国を支配するために定めた方が分国法という。分国法は、喧嘩両成敗など家臣を統制するための内容が多いんだ」

「…室町時代にいた中国地方の戦国大名である毛利元就は、3人の兄弟に『1本の矢は簡単に折れるが、3本束ねると中々折れない。力を合わせて毛利家を盛り立てよ』と教えたそうなんだ」

「室町時代、風林火山を旗物などに記したとされている武田信玄や越後国――現在の新潟県のこと。越後国の戦国大名である上杉謙信が有名だね。また、現在の和風住宅の元となった書院造という建築様式が室町時代に始まったんだ……室町時代はこんな感じで」

「……室町の 足利建てる 金閣寺」

私が説明し終えると、義昭は句を詠んで色紙に筆を走らせる。

なぜ、すぐに句が詠めるのだろうか…めっちゃ不思議!!

義昭は色紙を天くんに渡した。