今は正直、悠斗のことしか考えられない。でも、彼氏を作ったら、変わるかもしれない。


それに、私は悠斗に嫌われているのだから、好きでいても仕方がない。


ズキン、と心が痛む。


「悠斗くんに嫉妬してもらおう大作戦だよ!ね?



嫉妬.....。悠斗が私に嫉妬なんてありえない。でも、嫉妬してくれたら、どんなに嬉しいか。


「加奈、行くよね?」


新しい世界を覗いてみるのも、いいかもしれない。


「ん、じゃあ行こっかな」


私は、そう返事した。


「よっし!決まり!じゃあ、なるべく悠斗くんが嫉妬してくれるように、悠斗くんに近い存在の男子集めとくね?」


「うん、沙良、いつもありがと!」


さっきまで悲しい気持ちだったけど、沙良と話して少しは気持ちが晴れた。


本当に少しだけだけど。