「ねー…千都ー…」

「…なに?」

「なに…?って、話があるんだから、こっちくらい見なさいよー?」

「今、小説良い所だから」


休み時間にわざわざ男子の輪を掻い潜って奴の傍に来たと言うのに。

このつれなさ。
ほんと、ムカつく。


このヤロー!と頭を一発殴ってやりたいのを必死で隠して。

「あっそ、まぁ…いいや。そんな大した用でもないし。じゃね」


そう早々に諦めて気を引こうとしても。

「あっそ」

で、いとも簡単に終わる。


ほんとなんだかなぁ…。