『妹にしか見えない』


ほんとに……陵ちゃんがそんなこと言ったの?


きゅうぅぅ……と胸の奥が締め付けられた。


ただの幼なじみだってことはわかってるけど……。


リアルに言葉にされたら、こんなにも胸が痛いなんて。


同級生だったら……人の顔色なんてうかがわずに堂々と仲良く出来たのかな。


あの先輩たちみたいに、ためらいもせず名前で呼べたのかな。


……やっぱり、たった七日の壁が、陵ちゃんと私を引き離すんだ。


私がもう少し早く生まれていれば。


陵ちゃんが、もう少し遅く生まれていれば……。


どうしようもない悲しさに襲われて、ぎゅっと下唇をかみしめた。