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「コホン、青春中悪いが、話していいかな?」


あ、校長いつからいたんだろう。
額に汗を滲ませて、ハゲ頭が微かに光っている。
なんだか前列が、笑い堪えてますが。

「はい。
どうぞっ、すいません」

そう答えたのは、煌で。

「はい、では暑くなり始めた今こそ夏合宿に入ろうと、思います!
各担任副担任と、後ーーーーほ、ほ、保健医の、須賀先生と一緒に夏の海に行きます!」


は?



「なんか、校長までビビる須賀先生って、やっぱり怖い人かも。」


沙月ちゃんの言葉に、皆が頷いた。


須賀先生は、みんなを見渡した。



「まあ、言うことがあるとすればーーーー」

ゴクリ、皆喉を鳴らした。


「怪我したら、ぶっ飛ばすぞ!!
俺は、綾崎ゆあしか介抱しねーからな。
俺の介抱はすげーぞ?

確実ベッドインだからな」


「…………」


名指しで名前呼ばないで下さいって言いたい。

怖くて言えないけどーーーー。

「まあ、仕方ないからーーーー怪我した、奴は救護のとこいるから、くれば?
処置は自分でして」

それって、保健医いらないのではーー。

絶対、言えないけどね。

ーーーーバチっと一瞬、目があった。

穏やかな笑み。

何、今のーーーー?