理緒「そこは返しなよ。まっ、ハムスターちゃんに返してもらうからいいんだけど」


雪「はぁ?お前また変な約束したのか?」


璃夢「またって何!?」


しょっちゅう変な約束してるみたいな言い方しないでよね!?


しかも思い出したよ。前に翼に『お礼の代わりにタイマン張れ!』って言われた時と同じだったんだ。

しかもしかも、後悔するところまで一緒……内容聞いてから返事しようって前思ったはずなのに……またおんなじことしちゃったよ!

ホント学習能力ないね!!


翼「どーでもいいけど!」


いや!どうでも良くないよね!?ペットだよ!?ペット!!友達とかじゃなくてペット!

《何回ペットって言うんだよ》


私人間だよ!?犬でも猫でも、ハムスターでもないのに!?ペットって!

《クドイ》

どうでも良くなんかないよ!?いったい何されるの!?


翼「マジで急がねぇと退学になんぞ!!?」


タイガク?………。


璃夢「忘れてたァァァァァァァ!!」


そうだった!そうだった!追試合格しないと退学になるんだった!!

もう!今朝詰め込んだ内容全部消えたんだけど!?最悪!!


翼「とりま、お前は先に行け!俺らが何とかしておくからよ!」


雪「今度は気をつけなよ。刺されたら退学どころじゃないから」


璃夢「うん!全神経研ぎ澄ませながら行くよ!」


翼「おう!頑張ってこいよー!」


理緒「楽しみにしてるよ〜!」


璃夢「はい!!」


胡桃先輩も結果を楽しみにしてくれてるんだ!じゃあ頑張って合格しないと!

《理緒が楽しみにしているのは違うことだろう》
《気が付かない璃夢は生粋のバカだ》


そして私は走って学校に向かい、チャイムと同時に教室に入り、ギリギリセーフと言い渡された

無事に試験は終わり、結果発表を待つだけとなった。


めでたしめでたし














璃夢「めでたくないよ!!どうしよう!胡桃先輩のペットになっちゃう!?」