その場しのぎの、流れでもーーーー
私は嬉しかったよ。

「これからも、ずっと俺がゆあを守るんだよ」


優しくて、頼もしい存在。
近くて気づかなかった頼れる人が居てーーー自然に身体が動いた。

ギュッ。


「ゆあ?」


「ありがとう、煌っ」


人目なんか気にならない。
いつもの癖で抱きついたーーーー。





「「「きゃー!!!?」」」


「やばっ、ラブシーンなんだけど。
やばい、刺激強すぎっ」

鼻を抑えるクラスメイト。

え、私ーーーーなんか、恥ずかしいことしてる?


煌は、歩き出すと教卓近くのドアを開けた。


「先生、どうぞっ。
なんで入って来ないんすか?」


え、先生居たの?

分からなかった!!

クラスメイトもみんな、ビックリしてる。

「気配読むの得意なんだ!」

「さすが、煌だなっ」

今井くん、感心してる。

「いや、青春の真っ最中だなって入れなかった」

青春ってーーーー恥ずかしいよ。