「マル。 食べ放題だけじゃなくて、一緒に色々な場所に行こうね。 また森林公園に行きたいし、海にも行きたい。 他の場所も…いっぱいいっぱい行ってみたいんだ」



素直な気持ちを言葉に乗せて届ける。


すぐ近くに居るマルは、やっぱり優しい顔で。

私に微笑みながらも しっかりと頷いた。



「んなもん、行くに決まってるだろ? だって美麗が行きたい場所は、俺の行きたい場所でもあるんだから」



無邪気な笑みで、真っ直ぐな言葉を ひたすらに真っ直ぐに。



「一緒に色々な景色を見て、色々な体験をしような?」

「……うんっ」



真っ直ぐなマルの言葉が ただただ嬉しくて、幸せで。

この幸せがずっと続きますように…と願いながら、私はまた 満面の笑みを浮かべた。






おわり