「つか、それまさか保健室行ってきた訳?
あそこはデンジャラスゾーンだぞ!!
よく処置してもらったな?」

「あーこれは、ゆあにしてもらった」


あれ、今井くん。
煌を睨んでる?


「ちんたら、幼馴染みやってないで、とっとと付き合えよ!
みんな、言ってるぞっ。
煌が溺愛してるお姫様だってさあ!!」

ーーーーお姫様!?

今井くん、何言ってるの?

「今井くん、私お姫様みたいに可愛くないよ?」


おとぎ話の中のお姫様は、世界で一番可愛いイメージ。

なのに、私は可愛くない。
誇れないーー。

あ、今井くん呆れてる。


「ーーーー無自覚って怖いな。
苦労してるな、煌に同情するよ俺っ」

今井くんは、そう言い煌の肩を抱いた。
憐れむ瞳。


「だろ?長年幼馴染みしてるとさ、時々心配になるよ。だから、いつも側にいるわけっ」

なるほどーー、と納得してる今井くんがいた。


「まあ、とにかくアイツやばいからーーーー、近づくなよ?」

アイツって保健室の先生だよね。
まあ、煌が言うならーーーーと。

「わかったよ」と、頷いた。