「玲!」耕に呼ばれハッとした。
私は、河野に刺されていた。
痛い…熱い…
河野は、耕に飛びかかろうとした。
私は、河野の体を押して転ばせた。
その直後、警備員が来た。
その姿を見た河野は、ナイフを首元に当て切った…
私は、少しホッとしてしまった。
「玲!玲!」私は耕に呼ばれ、近付こうとしたが、気が付いたら床の上だった…
床に私の血が広がる。
「玲!」耕は私の体を起こして言った。
「さっきから、私の、名前しか、呼んで、無いじゃん…」私は言った。
「玲!死ぬなよ…」耕は懸命に私の傷の止血をした。