「ねぇねぇ、聞いてよ!!」

「今度はなんだ…。」

白けた態度をとるこいつは、一応彼氏で最近

不貞腐れていた。

「アイドルグループの○○くんが、超カッコ

いいんだよー!!」

まぁ、それでも容赦なくこの話題をするけど

ね!

「へー、かっこいいねー。」

「棒読み!感情こもってない!!」

私は頬を膨らませ、逆に私が拗ね始めてしま

った。

「悪かったよ。だから、機嫌直してくれ

よ。」

彼氏は、今更謝りだしたが、私は許す気がな

かった。

いつもいつも、私の(アイドルの)話真面目

に聞いてくれないし…!

「なぁ、こっち向けよ。」

すると、彼氏は手を掴み強く引っ張った拍子

に私はキスをした。

「…!?!?」

「これで、少しは話聞いてくれるか?」

「ーっ!!」

「わー!!その手はなんだ!ビンタはやめ

ろ!!」

彼氏は、慌てて構えようとしたその時、私の

瞳から大粒の涙がこぼれていた。

「な!?どどど、どうした!?」