「佐奈…、今からでもいいのよ。一緒に行こう。」
「そうです、遠慮なんていらない。人数が多ければその分、楽しくなります。」
「あのさぁ…、新婚旅行に妹がついてくなんてあり得ないでしょ?ほら、こんなとこでグダグダしてたら飛行機に乗り遅れるよ。」
「佐奈…」
「佐奈ちゃん…」
「二人共、泣かないっ!」
「佐奈の事なら大丈夫です。僕に任せてください。」
「八神くんに任せるから心配なんです。」
「ちょっと、岡ちん、それ元教え子に言う?」
「そうね…八神くんがついてるんだもんね。どうぞ私達が留守の間、佐奈の事、宜しく頼みます。それとお母様へはまた帰国後改めてお礼に伺うと。」
「お姉ちゃん、安心して行ってきて。」
私が高校を卒業してから二年が過ぎていた。お姉ちゃんと先生…、もうお兄ちゃんか。
二人は私が二十歳になったのをきっかけに漸く結婚した。
本当は私が大学卒業するまでは結婚しないって二人して言ってたんだけどそんなことしてたらお姉ちゃんお肌が曲がり切って迷子になっちゃうよって脅したら渋々納得してくれた。
まぁ、それは冗談だけどね。
真っ白なドレスを着たお姉ちゃんはとても綺麗だった。
そして世界一幸せな花嫁さんに見えた。
先生のこと、好きだった頃を思うとこんな風に二人に対して祝福できるなんて想像もしなかった。
それも全部、彼のお陰だ。
私にとってかけがえのない人ーーー
「そうです、遠慮なんていらない。人数が多ければその分、楽しくなります。」
「あのさぁ…、新婚旅行に妹がついてくなんてあり得ないでしょ?ほら、こんなとこでグダグダしてたら飛行機に乗り遅れるよ。」
「佐奈…」
「佐奈ちゃん…」
「二人共、泣かないっ!」
「佐奈の事なら大丈夫です。僕に任せてください。」
「八神くんに任せるから心配なんです。」
「ちょっと、岡ちん、それ元教え子に言う?」
「そうね…八神くんがついてるんだもんね。どうぞ私達が留守の間、佐奈の事、宜しく頼みます。それとお母様へはまた帰国後改めてお礼に伺うと。」
「お姉ちゃん、安心して行ってきて。」
私が高校を卒業してから二年が過ぎていた。お姉ちゃんと先生…、もうお兄ちゃんか。
二人は私が二十歳になったのをきっかけに漸く結婚した。
本当は私が大学卒業するまでは結婚しないって二人して言ってたんだけどそんなことしてたらお姉ちゃんお肌が曲がり切って迷子になっちゃうよって脅したら渋々納得してくれた。
まぁ、それは冗談だけどね。
真っ白なドレスを着たお姉ちゃんはとても綺麗だった。
そして世界一幸せな花嫁さんに見えた。
先生のこと、好きだった頃を思うとこんな風に二人に対して祝福できるなんて想像もしなかった。
それも全部、彼のお陰だ。
私にとってかけがえのない人ーーー