ケータイ小説 野いちご

好きになるには理由があります(おまけの話も完結しました)

「男はやっぱり筋肉だよっ」

「……勝。

 この季節にタンクトップはやめろ」

と酒を呑みながら良彦が文句を言ってくるが、勝は若いサラリーマンの方を向いて言う。

「あんたも結構、いい筋肉してんね。

 スーツの上から見てもわかるよ」

 パンパン、とその男の胸板を叩いて、勝が笑うと、良彦が言った。

「……その、お前がこの店でたまに会って一緒に呑んでいる彼が、深月の彼氏の飛鳥馬陽太《あすま ようた》だ」

「はじめまして……、じゃないですが。

 よろしくお願いします」
と陽太は苦笑いして、挨拶した。






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