ケータイ小説 野いちご

年下の生意気な奴に懐かれました。


「先輩は余所見なんてせず俺だけを見ててね」

「……………もうずっと、結城くんだけだから」


普段のわたしなら絶対に言わないような事を言ってしまえるのは、結城くんに甘く溶かされて、素直スイッチがONになっているから。


結城くんが伝えてくれる言葉よりも遥かに少なくて遥かに足りないかもしれない。

でも、間違いなくわたし自身の言葉なんだ。


ほんの少しの時間だけ。
結城くんの前でだけ、わたしは素直になれる。


「先輩可愛すぎ。捕まえた以上もう絶対に逃してやんねぇ。……彼女になった今、手加減するつもりないからね」


そんな甘い言葉を囁かれて。

甘い甘い雰囲気だけが漂う。

それからなかなか解放してもらえなかったのは言うまでもなく、結城くんの腕の中で、ずっとドキドキし続けたーー。

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