『え、あ、おい。泣いてんのか?心春。どこにいるんだ?』

「蓮兄・・・なんであの時離れなきゃいけなかったのかな・・・」

『おい、心春?』


そのまま電話を切った。

体育館裏のベンチに座る私はきっと誰も来ないと思ってそのまま寝てしまった。

にぎやかな声、音楽を聴きながら寂しくて辛くて・・・

会いたい。どれだけ願っても会えない『かなたくん』のことを考えながら。