なんて可愛いんだろう。

相手のために一生懸命な姿、愛しくてたまらない。

こんな可愛い人を振ったあの男は、一生後悔すればいい。

「桃田さんは、可愛いです。頑張ったことはいつか報われます。」

「ふふっ。ありがとう。鈴成くんは優しいのね。」

「そんなことないです。僕はまた桃田さんに会えて嬉しくて舞い上がってるんですから。」

「、、、うん、、、ありが、、と。」

涙が頬を伝って、一滴ずつ手元に落ちていく。

あぁ、やっぱり貴女はキレイだ。

抱きしめたい。

儚げな横顔も涙を堪えて震える唇も、全部抱きしめたい。