もう、堕ちた。

僕は貴女に恋をした。

ひとしきり笑った貴女は、涙を拭うと僕に言った。

「ありがとう。おかげで少し紛れたわ」

陽だまりみたいな笑顔を残して、貴女は歩き出した。

僕はたまらずまた声をかける

「あの、僕日曜いつもこの公園にいます。あ、いや、その、もし気が向いたら、癒されに来てください。」

愛犬モカの頭を撫でながら、貴女の返事を待つ。

ニコリと微笑んでから、貴女は背を向けて公園をあとにした。

スカートの裾をひらりと翻して、、、