結構、ハルに丸め込められて
私はハルと2人で体育祭実行委員会になった。




今日の放課後から早速集まりがあって
私はハルと指定された教室へと向かった。



教室は既にざわついていて、
ハルが入ることによって更に
女の子達の歓声でよりうるさくなる。




……相変わらずハルは人気者だなぁ



そんな事を思いながらハルを遠目で見ていたら




「……何やってんの早く行くぞ」
「……うん」

ハルは私の手を引いて教室に入る。





こんな一つ一つの動作に私は
ーーーーーーードキドキしてしまう





ハルは人気者でみんなのハルなのに、



私はきっと心のどこかで
ハルを独り占めしたいのかもしれない。




私がハルと幼馴染として出逢ってなかったら
きっと私は一方的な片想いで、
ハルは私の事なんか知らないんだろうなあ





幼馴染である事に縛られていても、
やっぱり私は、





……幼馴染で良かった




のかもしれない。