「白もそこに住んでるの?」

「そうだけど、なんで?」
なんでって。

「あたし女の子なんだよね!」

白が考えてる。

「知ってるよ?
話が見えない!」

ダメだ。遠回しは効果ないわ!

「女嫌いなのに、さっきも守って貰った。

一緒に居ていいのかな?
あたし、邪魔じゃない!?」

白は優しい。
いつだって優しい。

女嫌いな白、、
だけどあたしには特別優しい白がーー
無理してないか、不安。


ポンポン。
あ、まただ。

あたしの頭を撫でる白。

安心する大きな手。

「あげは、はさあーー特別な女の子だよっ」


ーーーー!!


やばい。あたしきっと、顔真っ赤だ。
「照れてる?可愛いっ!」



白はわかってるの?
実は、白って遊び人?
誰にもそう言うセリフ言うとかーー。


「誰にも言わないよ。
あげは、だけ」


あたし、何も言って無いのに
白はまるで、魔法使い見たい。
焦ったあたし。

「きゃっ!」
大きなバッグにつまずくあたし。

倒れた場所は、フカフカのベッド。
安心した束の間ーーーー。

覆い被さる白が、いた。