あの日から1ヶ月が経った。 今はもう夏休み。 蓮見くんと会うこともなければ、あの日から話すこともなかった。 「会いたいな…。」 知らずのうちに口に出していた言葉。 その直後、着信音と共にケータイが震えだした。 蓮見く…!! …なんだ……、雛か…。 っ! ダメダメ! なんだなんて言ったら、さすがの雛も怒るよね。 私は通話ボタンを押して、ケータイを耳にあてた。