「よく頑張りましたぁ〜っ!」


私はハルを思いっきりなでなでする。
ハルの背が高くて届かなくても、
背伸びしてわちゃわちゃとハルを撫でる。





「……っておい……っ!」

ハルは少し照れたようにして
私の手を止めようとする。




「……えへへ〜っ!
ハル、今日もおつかれ!」



私は、手を止めて、ハルを見つめる。



ハルはパッと目線を外す。





「……ったくちげーし」


「……へ?
てっきりハルまた頑張りすぎちゃって、
なでなでして欲しいのかと、、」




ハルは謎にため息をついた後、
クッキーを持って




「……まぁ、ありがとな元気出た」
なんて、後ろを向きながら言う。




私はそのハルの背中に
「どーいたしまして!」
と手を振る。




こんな胸のドキドキが落ち着かない日常に
幼なじみだけの《 特権 》を感じてしまうの。



でも、それと同時に、
《 幼なじみ 》という関係から
抜け出したい自分の気持ちが強くなる。



そんなの、私だけでーーーー
ハルは私の事なんてなんとも思ってないのに


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