私は思わずぎゅっと目を瞑る。





「 ……バーカ 」

「……ふぇ?」




私は、何にも触れた感覚がないまま
ゆっくりと瞳を開ける




『バチッ』

「…いてっ!!」




……と同時におでこに瞬間痛みが走る 。



「早く支度して。遅刻する」

ハルは、デコピンをした後
私の顔をじっと見つめて言う。




かっこいいハルの顔が近づく度に
胸のドキドキする振動がうるさい。




……って、すっぴんだからじっとなんて
見て欲しくないんだけどね……



なんて、朝からドキドキ鳴り止まない心臓を
落ち着かせながら、学校の支度をして



いつも通り、ハルの隣を歩いて学校へと向かうの