「あと…」

「ん?」

「一緒にいた人誰?」

「一緒にいた人?」

「部活の片付け中に見たんだけど…」

あっ!あれのことか!

「あれは、学校の案内してもらってたんだ!」

「誰に!?」

「えっと、確か…」

『俺の名前は、』

「湖隼人君って言ってたよ」

「湖、隼人…?」

「うん!何か、感じのいい人だったよ!チャラそうだったけど…」

あの人…私より年上ぽかったな。
私が16歳だから…18歳くらいかな?
本当にチャラくてびっくりしたけど…。

「悠斗君?どうしたの?」

後ろを見たら、悠斗君は下を向いたまま止まっていた。

「……悠斗君?大丈夫?」

ヒョコ

「わっ!?」