それが 恋 かどうかはわからない。
わからないってことは、多分違うんだろうな。
友達としての好き。
写真好きの仲間としての好き。
きっとそっちの方の「好き」なんだと思う。
だけど好きだよ。
これから先もずっとずっと一緒に居たい。
そう思うくらいに、マルが好きだよ。
だから守りたい。
一緒に過ごせる時間を…二人で笑い合える時間を大切にしたいんだ。
大丈夫。
みんなに知られないように生活すれば大丈夫。
マルと会う時は細心の注意を払って会えば、何も心配は……──、
「早乙女さん、ちょっと一緒に来てくれる?」
──……心配はない。
と、思ったんだけどな……。
「昨日、マルとトラくんと一緒に電車に乗ってたよね? あれってどういうこと?」
……人生は思い通りには行かない。
当たり前のことが、当たり前のように私の前に立ちはだかった。