ケータイ小説 野いちご

闇に溺れて、秘密のキスを。




「大げさだよ」

神田くんも沙月ちゃんも。
大げさなくらい私を褒めてくれる。

そんなことしたっていいことないのに。


「本当に未央は何もわかってないんだから。
いい?自分のかわいさをもっと自覚して」

「え…」

「こんなふわふわして、無自覚で。さらには男とあまり関わらない。未央は男の理想が詰まった女なのよ?」


あまりにもオーバーな表現のため、私は返す言葉すら失ってしまう。

私が男の人の理想だなんて、ありえない話。


こんな鈍くさくて口下手な上に、クラスの隅の方で過ごすような女だ。


「未央って自分のこと地味で目立たない女と思ってるみたいだけど、全然違うから」

「……へ」

まさに私は地味女だというのに。
それをも否定され、今度は戸惑ってしまう。

沙月ちゃんは一体何が言いたいのだろうか。


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