「希望!?」


一月君はすぐに駆け寄り、
私を支える。


……なに!? この光景?


目の前の景色が一変する。


そこはどこかの路地裏で、五人くらいの背の高い黒い影が私を見下ろしている。


影達の足はゴムのように空に伸びて、
一斉に私に襲いかかってくる。


……殺される!!


そう思ったとき、影達から私をかばうように、銀色の髪をしたあの男の子が飛び出してきた。


その直後、景色は元の屋上に戻った。


「おい希望? 大丈夫かよ!?」
「えっ?」


どうやら10秒くらい気絶していたみたいだ。


……てことは、さっきのは夢?


「でも一体…」


……あの黒い影は?
景色はなんだったんだろう、、?