こうしてお昼を一月君と屋上で食べることになった。


空はよく晴れていて、風も涼しくて気持ちいい。


二人で屋上にあるベンチに腰かける。屋上には私たち以外、誰もいなかった。


「普段、昼は誰と食べてるの?」と一月君。


「志芳ちゃんと、愛子ちゃんと三人で食べてるよ」


「へぇ。やっぱり希望は志芳と仲いいのか。愛子って……あぁ、女バスの子だな。たまに女バスに可愛い一年がいるとかって、話題にする奴いるし」


「一月君も志芳ちゃんとは知り合いなの?」
「ああ、まぁな」
「どういう関係なの? 昔、付き合ってたとか?」


私が訊くと、一月君は目線を反らした。