「君…真白さん?」

「……誰?」

そういえば…私、アイドルだから…名前知られてるんだよね。

「僕は、加藤悠斗」

ハッ

『確か名前は、加藤悠斗君!』

加藤…悠斗…っ。

「あっ……」

私を…引き取ろうとしてる人達の家族の1人…

「…大丈夫?真白さん」

「っ!!?」

呼ばないで!家族なんてもう…いらない!!!

バッ

「離して!」

「わっ…!」

「はぁはぁ……」

「…?」

加藤悠斗……。この人が……。

グッ

「…っ!」

ダッ

「あっ!」

早く…帰ろう!シャアハウスに…?
帰ったって…何も変わらないんじゃ…。
あいつの家に引き取られる。

「…何で…」

ザァァァ

雨なんて…大っ嫌い!
幸せになんて…なれないから。

「私…どうしたらいいの?」

「僕の家にくれば…」

「……?!」

「…僕と家族になろう」