私の父親は本当の父親ではない。母の再婚相手。




でも、私の母は……




2年前の夏に亡くなってしまった。




それから再婚相手である父親と…その息子、私の3人での地獄の生活が始まったんだ…










「…いたたっ」




散々蹴られたあと、重たい身体を引きずるように2階の自分の部屋に向かう。




「花莉。お前に仕事」




階段を上る途中で、上から声をかけられた。そう、この人が……



再婚相手である父親の息子、妃芽乃 俊(ひめの しゅん)。私より2つ年上の高校3年生。




「この封筒を桜駅にいるとある人物に渡せ。桜駅の東口にいればいい。お前の電話番号教えといたから上手く合流しろよ」




そう言って俊に封筒を手渡された。




「…中に何が入ってるのかは見んなよ」




それだけ言って部屋に戻って行く。






私も自分の部屋に入り、ベッドの上に寝転んだ。