妃乃「あの、水瀬さんも良かったら
着いてきてくれないかな?」

香夜「私も?」

妃乃「うん。キノ、いいかな?」

喜野「いいよ。」

私と喜野と水瀬さんは
隣の隣にある美術準備室へと入った。

人目につかないその場所は
生徒達の絶好のサボりスポットだ。

教室の鍵を内側からかけた喜野は
笑顔で私に問いかけた。

喜野「それで、話って?」

妃乃「ごめんね。私...
ずっとキノの事、避けてた。
キノは悪くないよ。
私がおかしかったんだ。」

喜野「...何で、ヒノは
僕の事を避けたの?」