ケータイ小説 野いちご

[完結]奏、可愛いよ。




『カナちゃーん返事して?』



普段彼は私のことをカナちゃんって呼んだりしない。
まだ、からかってる。

無視続行。




『……奏ちゃん、声聞かせて』




奏ちゃんとも呼ばれないから、まだ少しからかってる。

でも私の名前を呼ぶ声にあからさまな焦りが見え始めてる。

そろそろ返事していいかな……。
なんだか意地悪してる気分になってきた。


返事をしようか、と思った時だった。



『……奏』




いつもと同じように名前を呼ばれた。

もうあたしをからかう気はないのかな。





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