ケータイ小説 野いちご

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[完結]奏、可愛いよ。




うぅ……私が朝寝ぼけてるのなんていつものことなのに……。

私に分かるように笑わなくても……。
せめて電話の向こうで微笑む程度にしておいてよ……。


暖かいおふとんの中でそんな恨み言を思っていると。



『お目覚めですか?お姫様』




からかったような口調でそう言われて私は携帯電話を耳に当てたまま枕に顔をうずめる。

からかったような、っていうか。
間違いなくからかってる。


そんなにからかってくるなら返事しませんよー、っていう意思表示。

返事がない私に少し焦りを覚えたのか電話の向こうの彼は続けて言葉を放つ。



『……おーい。奏さんー怒った?』



無視。



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