それから眠りについた頃には
うっすら外も明るくなってきていて





「2時間しか寝られへん〜〜
ちょ、狭いねんからソファで寝てぇやぁ!」





と言う紺ちゃんのベッドに
一緒になって無理やり潜った。



宣言通り2時間後に起こされ、
寝不足で不貞腐れていた俺を






「なんで斗が不貞腐れてるねん。
俺の方が寝不足やっちゅーねん。
はい、着いたでーゆっくり寝ーや。
あとキャップありがとう!」

「ん。紺ちゃんもありがとう。」






釣りに向かう途中で
通り道でもないのに家まで送ってくれた。



キャップも被ってくれていて。
素直に喜びとか表現してくれる紺ちゃんは
やっぱり大事やなーなんて回らん頭で考えてみる。




自分の家に戻った途端に急激な眠さで
そのままベッドにダイブした。








.








あの時俺が釣りの誘いを断らんかったら。






あの時紺ちゃんがパーティーに参加していたら。






あの時俺が恋の相談なんてせんかったら。











.








運命なんてなんぼでも自分で変えられる。





それでも必然っていうのは





変えられへんのかもしれん。