「わたしのこと考えてたの?」 「そうそう」 ・・って、え? いま舞の声がした? そう思って後ろを振り返ると制服姿の舞がたっていた。 「は?え?舞?」 「大ちゃん、どうしたのそんな慌てて」 「え?幽霊?」 「失礼な。ちゃんと足あるし。それより早くいかないと入学式早々遅刻するよ?」 意味がわからない。 舞がいる。 あの日死んでしまったはずの舞が。