ケータイ小説 野いちご

影を拾った太陽


つーか、自分でやらなきゃ意味ないだろ。



「断るなら、光凛に言っちゃおうかなぁ。桐ヶ谷くんと付き合うことになったって」



にこっと微笑む藤宮は悪魔そのものだった。




何企んでんだよ。



「ほんとに協力してくれんのか?」



「女に二言はないよ」



断れる雰囲気じゃなかった。




こいつが協力なんてしてくれるはずもないけど、今は信じるしかない。



それに、綾瀬の好みとか知るならたった一人の友達である藤宮から情報を聞き出すしかない。



「分かった」



もちろん、弁当は食ってない。




綾瀬の作ったもんだから、本当は食べたくて仕方なかったんだけどな。藤宮に何か言われるのも嫌だったし。






藤宮の企みも分からないまま、昼休みを終えるチャイムが鳴り響いた。

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