「充電させて」
とキス。


「勇さん 好き好き
大好き」


腰に当てた手の力をギュッと込める。


「美結・・・
さっ!飯食おう」


チン・・・。


これから濃厚な夜を迎えると
思っていた私は
なんだかオワズケを食らった犬みたい。


1人では食べきれない量
そっか 自分も来て食べるから
品数多めだったんだね。


「ビールか焼酎か
頼もうか?」


「いや 今日は休肝日にするわ
昨日飲みすぎてるからね」


昨日?飲みすぎた?
昨日???女の人と?


「そんなに飲んだの?」


「うん ケイさんたちって
底なしだからね」


「ケイさんたちと飲んだの?」


「そーだよ
ケイさんの知り合いが
こっちへ来てたからね
盛り上がっちゃって」


やっぱり何かの間違いだったんだ
よく似た人を乗せたとか
もしくはガセネタか。


「そっか
じゃあ今日はソフトドリンクね」


疑って聞き取り調査のように
グズグズ言わなくてよかった。


「それに飲んで酔っ払って
寝てしまったら
せっかく美結との熱い夜が
もったいないからね」


「もぉ。。。」


もぉと言いつつも
嬉しくてニコニコしてしまう。


私たちが熱い夜を迎えたのは
それか1時間後のことだった。


「美結 絶対幸せにするから」


終わった後 気分も高まったのか
プロポーズと思えるような発言の勇さん。


「ありがとう」と返す私。


「絶対絶対オレから離れんなよ」


「どーしたの?今日の勇さん変」


「充電切れギリギリだったから
会えなくて苦しかったから
会えて変になったかも」
と笑った勇さんだった。


しばらく休んだ勇さんは
自分の宿舎へと帰っていったのだった。